BASWA Training Day1
弊社で代理店を務めるスイスBaswa社の吸音プラスターシステムBASWAphon・バスワフォンの技術研修会がシンガポールにて開催され、弊社も施工チームとともに参加してきました。
トレーニング期間は4日間、スイスからインストラクターを呼び、会場ではシンガポール・香港・日本のそれぞれのチームが合同で基礎から応用まで施工技術を改めて学びました。
【Day1】 1日目は下地処理とアコースティックパネル貼~目地埋め作業。
まずはアコースティックパネルを貼る前の下地処理として大事なポイントとして、平滑性のチェック、仕上げ面の気密性を確保する為にエアータイトテープを壁際、設備まわりに貼っていきます。
バスワで使用するテープは接着力が強く、長寿命なものを採用しており内装の下地で厳しい環境でも接着力が50年もつ高耐久なものです。
気密性を確保するその理由とは?
室内の空気中には微細な塵や埃も含んでおり、天井と壁の入隅や、設備と下地ボードの開口に空気の逃げ道となる隙間(エアーフロー)があると、ポーラス(多孔質)な構造をしているアコースティックパネルはフィルター媒体として空気の逃げ道の表面に経年で汚れの筋ができる恐れがあります。 それを防ぐ為にまずは天井面を密閉し気密性を高める作業を行います。これにより長く均質で変わらない表情を維持することができます。
下地処理が済んだらパネル貼を行います。
専用の接着材の理想的な練り硬さやアコースティックパネルの圧着のポイントなど、我々も日ごろの施工方法と相違ないかを再確認しながら作業をします。
ここでのポイントは、パネル1面に対して圧着の強さにムラが出ないようにすること、次に貼るパネルとの面の高さが揃うように注意しながら貼ることです。
必要に応じて定規を当てながら全体の平滑面の確認をしながら作業を進めます。
パネルを一通り貼り終えたら再度パネル面が平滑になっているかを確認し専用のサンディング(研磨)ツールで面を整えていきます。
次にアコースティックパネルのジョイント面の溝に目地材を充填させます。
パネル表面に練りつけられたガラスビーズ層と共材の目地材を使用して、硬化後に再度サンディングを行います。
ここまでの一連の作業で次に控える工程、左官塗り作業を行うことができます。
現地では高温多湿な環境なので、標準仕様より乾燥時間が長くかかることは異国ならではの発見でした。日本でも南方での施工には参考になりそうです。
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