カンナフィニッシュのケヤキの椅子「tatara」
Furniture
2023.02.28
今回は素敵な椅子のご紹介です。
徳永家具工房の「tatara」シリーズ。

徳永家具工房
自然豊かな兵庫県三木市にある「徳永家具工房」。
徳永家具工房が作り上げる家具はすべてカンナフィニッシュで作られており、美しい曲線と肌触りの良さが特徴です。基本デザイン・制作指揮は木工作家の徳永順男氏が手掛けています。
徳永氏



tataraシリーズの椅子はケヤキの木から作られます。
ケヤキは力強い木目が美しく、日本の高級木材の代表格として、古くから様々な建築物で使用されてきました。
しかし現在は大量生産や効率化が求められ、ケヤキは既製家具にはあまり使われていません。
欅は非常に硬いため加工が難しく、多様な木目は集成材をつくりづらく、機械生産には適していません。
徳永家具工房では機械生産ではなくひとつひとつ手作りで、木と語らうように椅子を作っています。

カンナフィニッシュ
加工の難しいケヤキの椅子を作るために徳永氏が使っている道具が、日本古来より伝わる独自の製法で作られた「玉鋼」のカンナです。
玉鋼は強く、しなやかでさびにくく最先端のテクノロジーでも製造困難とされる最高級の材料です。
日本刀の原料にもなる玉鋼から作られた刃の切れ味は世界最高峰でそれに惚れ込んだ徳永さんが自身の家具作りに取り入れたことで「カンナフィニッシュ」のチェアが誕生しました。
サンドペーパーを使わずにカンナで削り上げられた椅子はどこからみても線が通っており多面体の木目は手触りも良く、ずっと触っていたくなるような椅子です。


ペーパーで仕上げると木の粉が入り木目が潰れてしまいますが、カンナで削り出すことにより美しい木目を最大限に生かすことができます。

また一般的なカンナでは木目に合わせて削る方向を変える必要があるのでいくつもの短い直線の重なりで曲線を作ります。一方、玉鋼のカンナでは切れ味が良いので木目に関わらず端から端までワンストロークで一気に削ることができるので一本の長い線で曲線を作ることができます。そのひと振りの曲線は人間が描く曲線そのものであり、だからこそtataraのフォルムは生き生きとして温かみがあり、使う人に寄り添ってくれるのです。





先日行われたニューヨークでの個展は大盛況に幕を閉じたそうです。tataraは世界に誇る純日本製のチェアではないでしょうか。
弊社ショウルームでは実際にtataraに座っていただけます。お気軽に「お問合せ」からお問合せください。
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