グラフィックコンクリートを使うことのメリット
GC・グラフィックコンクリートとは凝結遅延剤を印刷したシートを用いてコンクリートに自在に洗い出しパターンを施すことができるフィンランド生まれの新しい技術です。
今回はグラフィックコンクリートを使うことのメリットをご紹介します。
唯一無二の風景をつくることができる
グラフィックコンクリートを使うことで、その土地に語り継がれるストーリーや歴史の断片を込めたり、見る人の心に印象付けたりすることができます。
土地や会社のシンボルやマークなどをデザインすることで唯一無二の風景を作ることができます。
また、洗い出し仕上げは材料がもつ素材の特色を活かすことができます。
日本国内でも使う骨材の産地によって出来上がるコンクリートの色味が異なります。
船場センタービル(大阪)
船場センタービル周辺は昔から繊維業が盛んで、「繊維のまち船場」として親しまれてきました。船場センタービルには織物問屋が数多く軒を連ねて入っており、地域になじみのある織物の和風の小紋柄をモチーフにした外装をデザインされました。
南池袋公園(東京都)
かつて公園周辺に広がっていた雑木林の風景をコンクリートの壁面に記憶させました。
京葉銀行八千代緑が丘支店(千葉県)
企業のコーポレートマークであるαを建築外壁面の仕上げとして、ストライプパターンでデザインしました。
コンクリートの打ちムラをカバーできる
コンクリートは製造時にどうしても打ち(色)ムラができ表情に濃淡がでます。
そのためプレキャストコンクリート製品の製造工場では、脱型後に濃淡の補正塗装をしている場面をよく目にします。
そこでグラフィックコンクリートを使ってコンクリート表面にパターンを施すことにより豊かな表情をもたせ、打ちムラを目立ちにくくする効果が期待できます。
また、パターンが印刷されていないシートを敷いて打設することで離型剤を使わずに打設することができます。
それにより、離型剤の塗りムラからくるコンクリート表面の色ムラを軽減することができるので、非常に美しい打ち放し面を作ることができます。
グラフィックコンクリートは建築にストーリーやひとの思いを込めることができる新しいデザイン領域を提供し、記憶に残る風景をつくれるユニークで革新的な技術です。
弊社は長年の経験からのノウハウを生かして、美しくて心に響く景観作りのお手伝いをいたします。
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