グラフィックコンクリートの床版
グラフィックコンクリートは凝結遅延剤(リターダー)の作用を利用してコンクリートの表面にグラフィカルなデザインを施すことができるフィンランドの洗い出し技術です。
PCコンクリートに最適化されたこの方法は日本国内でもカーテンウォールや擁壁、床版やベンチなど、様々な形で景観にアクセントを与えているように思います。
今回は床版の実績をご紹介します。
東京銀座にある高級輸入車やアートを展示するギャラリーです。
500mm角の床版には銀座全体の地図が描かれています。
設計:TA+A、グラフィックデザイン:Eight Branding Design
埼玉県川越市の複合施設「U_PLACE」です。
メリハリのあるパターンが空間をぐっと引き締めているように感じます。
設計・グラフィック:Yoshiki Toda Landscape & Architect
こちらはスウェーデンの実績です。Skanskaという大手建設企業の本社ビルです。
社名由来のSをモチーフにデザインされました。この柄の洗い出し仕上げは滑り止め効果も期待できそうです。
こちらはコペンハーゲンの高齢者・障がい者向け施設です。
絨毯敷のような細かい模様ですが凹凸は低く抑えられています。
2012年にオープンした当時の姿を現在も保っているそうです。
日本では現在グラフィックコンクリートを使った床版のプロジェクトが2つ進行中です。完成が楽しみです。
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