グラフィックコンクリートのメタリック塗装
グラフィックコンクリートは凝結遅延剤(リターダー)の硬化遅延作用を利用してコンクリートの表面にグラフィカルな凹凸を施すことができるフィンランドで生まれた洗い出し技術です。
プレキャストコンクリートに最適化されたこの方法は日本国内でもカーテンウォールや擁壁、床版やベンチなど、様々な形で景観にアクセントを与えているように思います。
今回は洗い出しグラフィックコンクリート仕上げ面にメタリック塗装を施した事例をご紹介します。
こちらはフィンランドで2021年に竣工した集合住宅です。
パターンのデザインはグラフィックコンクリートの開発者でもあり、デザイナーのサムリ・ナーマンカ氏が担当しました。
洗い出した凹凸感をつぶすことなく、ぱっと目をひくメタリックゴールドに包まれた不思議な素材感に仕上がっています。
こちらはメタリックブロンズ塗装です。
グラフィックデザイン、ファサードデザイン、新しい領域を創造するデザインツールとして、人の心に印象的な豊かでユニークな美観を提供するだけでなく、これから求められるコンクリート材料の新鮮なみせかたとして建築や景観に作用できるデザイン技術です。
日本でもこのような遊び心のある楽しいファサードが増えると良いなと個人的に思います。
グラフィックコンクリートに関するお問い合わせはこちらからお気軽に問い合わせください。
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